この10月後半は、毎週末の台風接近に翻弄されました。それでも台風の間隙をぬい(?)、かねてから「てく&てく湯ったり名山探訪」と題してテーマとしている名湯と山歩きに出かけました。かつてはこの「遊ったり」という山行タイトルを流用し、ヤマケイさんの登山教室でも「湯ったり名山トレッキング」なる講座(ツアー)も組んでいたほどに、山のいで湯には目がありません!
その10月山行は20~21日、南会津の名湯・湯野上温泉泊で福島県南部の山歩き。折からの台風接近で雨降りも予想されましたが、湯の楽しみもあるし、2日目の福島あたりは雨予報の関東近辺に比して「曇り」予報だしということで、予定通り出発。
 その第1日目、20日(金)。予定では、かの大内宿の裏手にそびえる小野岳1383mのつもりでしたが、予想通りの雨降りに無理をせず阿武隈川源流に設定された「新甲子遊歩道」へ。「遊歩道」とは名付けられてはいるものの、かなりにアップダウンがあり、ちょっとした「登山」です。体力的にはもちろん、「遊歩道さんぽ」程度のお気軽な心構えや足回だと、面食らってしまいます。これは昨秋に歩いた「西の郷(にしのさと)遊歩道」(さらに下流にあります)もしかり。しかしながら、少し色づいたブナやミズナラなどが、この天候ならではの幻想的な美しさを醸し出していました。
 ちなみに西の郷遊歩道は、新甲子・・・に比してより多彩で変化に富んでいます。とくに、秘めたる滝に美しいものがあって、紅葉時期ばかりでなく新緑期なども含め楽しめるでしょう。

注意:新甲子遊歩道は現在、遊歩道上部の「はんの木通り」付近で通行止となっているために、通して歩けません。はんの木通りから折り返しとなります。詳しくは西郷<にしごう>村観光協会(☎0248-25-5795)へ。遊歩道のマップも西郷村観光協会のHP内にあり。

新甲子温泉・みやま荘の上手(向かって左)の国道脇が入口

淡い秋色の自然林に続く歩道

ブナの多さにも目をひかれます

これからが紅葉本番という時期にあって、雨に濡れて赤がより際立ちます