馬の背分岐に上がって、ほっとひと息

湯野上の湯と宿のよさを満喫したのち、今日は白河市の最高峰にして、天栄村との境となる旧・大信地区にそびえる権太倉山976.3mを目指しました。「うつくしま百名山」の一峰でもあり登山口には、キャンプ場やバンガロー(これが安い!)などが完備の「聖ヶ岩ふるさとの森ビジターセンター」というまだ新しい立派な拠点施設が建っています。館内には室内壁もあり(この利用料も激安です!)、センタ―の正面にある聖ヶ岩をはじめ、クライミング・フィールドとしてフリールートが拓かれています。
さて、われわれは・・・ここのところの雨模様でズルズルの急坂に難儀しながら風穴口ルートから山頂~田の沢口ルートと周回。標高千メートルに満たないというのに山頂部に多く分布するブナ林をはじめ雑木林の美しい山でした。残念ながら山頂からの展望は得られませんでしたが、濃淡を繰り返して漂う霧模様のなか、静かで幻想的な山歩きを堪能しました。
春の花の時期も、芽吹きの時期もよさそうです。またひとつ、よき山と出会うことができました。福島もまた、山も、湯も多彩で魅力的ですね。

(*追記・・・「権太倉」という山名は、その昔、この地に住んでいた野生馬「権太黒」に由来するとも。源義家や義経にまつわる言い伝えもあり、馬の「鞍」から「権太鞍」であるともいいます。)

 

山頂から田の沢口ルートへの下りは、ブナやミズナラ林の美しさに目をひかれます

落ち葉の秋色が鮮やかさは、こんな天気のときならではです

登山起点に建つ、聖ヶ岩ふるさとの森ビジターセンター